ムクドリについて
夕方から、街路樹などに止まって姿を見かけます。見た目はかわいいけど、フンや鳴き声による騒音などの被害をもたらしています。
分類 |
スズメ目ムクドリ科 |
学名 |
< Sturnus cineraceus > 英名:Grey Starling,White-cheeked Starling |
特徴 |
全長24cm、体重75〜90g。 背は黒褐色で、お腹は淡い色、頭・翼・尾は黒味が強い色をしています。頭頂から頬は白色をしています。脚と嘴は橙色です。「キュルキュル」「ジャージャー」「ケケケ」「ジェー」「ツィッ」と色々な声で鳴きます。足を交互に出して歩きます。 |
住みか |
日本全国に生息しています。農耕地、公園、庭園、林、牧場、果樹園、ゴルフ場など植物、樹木があるところを好みます。夕方から街路樹で大量に集まっているのをよく見かけるようになりました。 |
えさ |
ミミズ、両生類や昆虫を主に食べますが、雑食性です。桜の実、エンジュなどの木の実、梨、桃、ブドウ、リンゴ、かきを好んで食べますが、柑橘系の果樹は食べません。柑橘系などすっぱいものは、嫌いなようです。
果樹を食べられるなどの食害が大きな被害となっています。その時期は、主に果樹の収穫時期である6月〜10月頃です。東北地方では、6月に桜桃の被害が一番多くなっています。また、収穫期である初夏から秋にかけては、梨・ブドウ・桃・かきなどの果実の被害の声があがっています。ムクドリは、嘴をさして果樹を傷つけたり、傷つけた穴から食べ広げていったりして、商品価値のある果物を駄目にしてしまいます。 |
繁殖 |
3月下旬から7月までが期間で、年に1・2回繁殖期があります。一夫一婦制。枯草、羽毛、獣毛、落ち葉などで巣を作り、薄い青緑色の卵を4〜7個産みます。雌雄で抱卵し、約12日で孵化し、その後23日で巣立ちをします。巣立ちしたヒナは1ヶ月間は親と行動をともにします。巣立ちが短いために、繁殖数が多い鳥です。 |
生息地 |
駅、街路樹など街中にある樹木の上を住処としています。町を生活の拠点としている私たちにとって、ムクドリが営巣している場所でのフン被害=衛生被害というのはとてもストレスとなります。ねぐらには、数百〜数万羽が群れ、鳴き声が騒音となり人間に多大なストレスを与えています。又、果樹園、牧場などに住み着き食害等の害を人間に与えることも増えてきました。 |