害虫対策事例
タバコシバンムシからイエダニが発生したケースへの対応
部屋にイエダニが発生し、体が刺される被害が。
今回ご紹介する事例では、「タバコシバンムシ(煙草死番虫)」という虫が、家の中の畳などに産卵し、そこにイエダニなどが寄生したものと思われます。
タバコシバンムシは貯蔵食品害虫の一種で、家庭の中の乾燥食品をはじめ、乾燥動・植物を食害します。また、畳などに産卵すると、その卵にアリガタバチやイエダニなどが寄生することがあります。その結果、部屋の中にイエダニが繁殖し、人を刺したりする被害が発生しました。
イエダニは一度発生すると駆除が大変なので、今回のようなケースでは、原因になると思われる場所を徹底的にきれいにする方法をとりました。
今回の事例の建物は築14年で、水回りや床を中心に老朽化が進行してきています。タバコシバンムシやイエダニが、家の中のどこから発生しているかを見つけるのは大変なので、水回りや床を含めて、部屋の中を徹底的にチェックした上で、害虫対策を実施しました。
場所 |
対応策 |
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畳 |
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畳みを廃棄し、コンクリート部分に、竹炭から抽出した木酢酢(もくさくす)を噴霧した上で、竹炭シートを敷き、その上に新しい畳を敷きました。 |
和室 |
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押入に、永久炭を置きました。 |
洋室 |
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使用していたじゅうたんを全て廃棄し、下地のコンクリート部分に、竹炭から抽出した木酢酢(もくさくす)を噴霧した上で、フローリングにしました。 |
木酢酢
木酢酢は、炭焼き時の副産物などで製造される有機酸で、酢酸などが含まれる弱酸性の液体です。現在では農薬や民間療法などで利用されており、害虫対策や動物の回避、土壌の改良などにも用いられています。また、消臭・殺菌こうかもあり、入浴剤としても利用されています。
永久炭
永久炭は、炭の持つ消臭・調湿・マイナスイオン発生効果など、炭の優れた能力を最大限に引き出したものです。
一口に炭と言っても、いろいろな種類のものがあります。炭といって、ぱっと思い浮かぶのは、備長炭に代表されるような燃料用の炭だと思いますが、実は、燃料用の炭は、炭の中では消臭・調湿・マイナスイオン発生効果が優れているとは言いにくいのです。
というのも、燃料用の炭は、燃料として燃えるための成分を残した状態で完成させます。
一方、「永久炭」は、なるべく気孔がたくさん出来るように、灰になる寸前まで炭を焼きます。そのため、燃料となるための不純物が取り除かれてしまい、燃やすとすぐ灰になってしまう反面、消臭・調湿・マイナスイオン発生効果に優れた炭になります。
「永久炭」は、そのようにして作られた炭を、通気性の良い不織布の袋に入れたものです。
※竹炭シートも、消臭・調湿・マイナスイオン発生効果の高い炭を使用しています。